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「移住風景~八頭町地域おこし協力隊活動の現場から~令和7年4月号」を掲載しました。
冬場、こたつに長く座ったり雪かきをしたりする機会が増える影響か、腰とセットでお尻が痛いという相談をよく受けます。
実はお尻の筋肉は立ち座りや歩く時、走る時も体を支えてくれています。そのためお尻の筋肉が疲れてくると腰痛や姿勢のバランスの悪さに繋がってしまう重要な筋肉です。日々ケアをしていただきたい筋肉なので今回はお尻(大殿筋)のストレッチをご紹介します。
お尻のストレッチに対して難しいイメージもあるかと思いますが、イスに座ることで簡単に伸ばすことができます。
お尻の筋肉が痛気持ち良い所まで伸ばしたら30秒かけてストレッチ。注意点は、痛過ぎるまで伸ばすのではなく、気持ち良い強さで伸ばすことです。ただし、伸ばして腰が痛い時や足が痺れる時は、専門のお医者さんへ相談して下さい。お悩みの方はぜひやってみて下さい。
(イラスト1)ストレッチの解説
1月は行く、2月は逃げる、3月は去るとよく言いますが、2月は寒波と共にあっという間に過ぎていきました。
子育て支援センターでの子育てサークルのお菓子作り教室や、手形足形アート教室、隼地区のまちづくり委員会に参加したり、地域のふれあいサロンの再開に向けた準備をしたりと多くの人と関わる月になりました。
その中で学んだことは、「笑顔でいると結び付きが自然と生まれること」、「目の前の自分ができることを精一杯やることで身近な人を笑顔にでき、それが波紋のように広がって大きな変化・きっかけになり得る」ということです。
私も2年目の隊員となります。八頭町に定住する気持ちがかなり固まっており、そのためにどう働いていこうかと悩む私としては今後に繋がる大切な1年です。不安な気持ちや焦る気持ちも正直ありますが、今学んだことを忘れずにまずは笑顔!
そして目の前のことに誠意をもって向き合いながら1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。
今まで以上に多くの皆さんと繋がり、今年度の学びをいかした1年にしていきます。
(写真1) 1月はあんまん・2月はクッキーを作りました
(写真2)雪の日を満喫
積雪が本格化した2月、湿地をメインに動く私らは出来ることが極端に少なくなります。こんな時期は事務作業に勤しむわけですが、移住風景の原稿等には困る季節となります。何せ、面白いことをしていない。そこで、町外のことにはなりますが、冬の湿地屋の遊びをご紹介します。
北風吹き付ける冬の荒れた日本海。こんな時期に行ってどうする?という雰囲気でもありますが、こういう時期は様々なものが打ち上がります。有名なのはアオイガイ。アンモナイトに似た貝とタコが合わさったような生き物ですが、貝殻が美しい。こういった漂着物を集める遊びをビーチコーミングと呼びます。
そして鳥取県には最古のビーチコーミングではないかというような面白い記録が残っています。打ち上がった怪魚 「蛇鯨」を鹿野城主亀井茲矩らが食べ、祟りが起きたという話です。文献を読み解くと、蛇鯨はおそらくリュウグウノツカイ、祟りは食中毒ではないかと思うのですが、これ程興味深い記録もありません。
我々も暇があれば蛇鯨を探しているのですが、なかなか見つかりません。ですが今年は南方の深海魚ハチビキを拾うことが出来ました。捌いてみると綺麗な赤身、ですが味はあっさりした白身魚。このギャップは脳がバグる美味しさです。新鮮で無難に美味しく、祟りの再現とはなりませんでした。
(写真1)アオイガイ
(写真2)ハチビキ
トレーニングファームの研修も最近は剪定作業がメインとなりました。最初は用語や技術も分からずでしたので、自分に出来るのか不安を感じつつ作業に取り組みました。
慣れないハサミを使う私に対し、先生方も肩や手首などを痛めないか心配していましたが持ち前の握力約50キロ(すこしある方?)で乗り切っています。集中して作業していると時間がすぐ経ってしまいましたが、先生方は私の3倍以上の手際の良さで木を仕上げているので、私も練習あるのみと思い頑張ります!
ふと思ったのですが、剪定作業というのは実に面白く、例えるならプラモデル作りやバイク整備、盆栽(盆栽はやったことがないですが、、、)のような楽しさがあります。そんな楽しさに気付き、仕上がった木を見ながら悦に浸ってしまいました(笑)。
また地域の果樹農家さんとも交流を進めています。自宅にお招きし食事を共にしつつ果樹に関する意見交換で知識を深める機会もいただいています。
そんな来客に対し我が家の猫はというと、すり寄っては威嚇、すり寄っては威嚇でつかみどころがなく、飼い主達を困らせてくれるのでした。
(写真1)梨の剪定の様子
(写真2)つかみどころの無い我が家の🐈
春、そして新年度を迎え、隊員それぞれも新たな目標に向かってスタートしています。隊員の活動に際して、地域のみなさまにさらなるご協力をいただくとともに、担当課としてもしっかりとバックアップしていきたいと思います。(一同)