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「移住風景特別版 Vol.1」を掲載しました。
この紙面は八頭町で子どもと向き合う協力隊員の活動と展望を届けるものです。(宮崎靖大隊員執筆)
移住風景特別版 Vol.1 [PDFファイル/2.99MB]
子どもたちの長期休み(夏冬春休み)に「子どもが安心して過ごし、学びと挑戦を通じて成長できる環境づくり」を目的に実施しています。子どもたちにとって思い出に残る秘密基地のような場所になってほしいという思いから「キチ(基地)」としました。
(写真1)ナツキチメンバー大集合

子ども体験塾事業をなぜはじめたのか。私は、八頭町内の学童保育にたずさわっていたことがあり、そこで感じたことが3つあります。1つは子どもたちの預け先についてです。町内の学童では夏休みに4年生以下の預かりを行っていますが、冬休みや春休みの受入れはありません。とくに約3週間ある春休みの預け先が課題となっていると感じました。また、5年生以上の長期休みの預かりはなく、5年以上で学童に通うためには4月から学童に入所していなければなりません。
2つ目は高学年の過ごし方についてです。学童では低学年が多く友だちがたくさん集まって楽しんでいる一方、高学年は仲の良い友だちや同学年が少なく、寂しく過ごす様子をみることもあります。また、学童の性質上、低学年の遊びが優先され高学年の遊びと同じ目線になることも少ないです。
3つ目は、子どもたちの成長についてです。先述の通り学童保育という性質上、低学年を中心に子どもたちの安全が優先されます。けがをしてもいいという訳ではありませんが、経験や成長は挑戦や失敗から学び、得られていくものだと思います。また、低学年が多いた地域に飛び出していくような体験活動を企画してあげることも難しくなってきます。
以上から、八頭町で高学年を主とした長期休みの体験塾を企画、実践しました。春夏冬の3シーズンを通して子どもたちが苦手なことにも挑戦し、いきいきと過ごしている様子を見たり、子どもから「来年もナツキチするだか?」と言ってもらえてこの事業の意義を感じました。保護者アンケートでも「高学年の集まる場所をつくってくれてありがたい」「他校との友だちづくりに期待する」との声もあり、事業実施の励みになっています。
当事業は地域の方々を講師やボランティアとしてお呼びし、協力いただいています。どんな行事をするときも講師の先生は「八頭町にゆかりのある方に関わっていただきたい」という思いで実施しています。子どもたちから「スーパーで〇〇さんに会ったで」と報告を受けることもあります。こういう話を聞くとこの活動が地域のつながりを広げていることにもつながっているのだなと感じています。また、当事業は利益を得ることを目的とした事業でないため、材料費や活動費など最低限の経費を参加費としていただいています。講師やボランティアの方々に当事業をご理解いただき快く引き受けてくださっており感謝の限りです。この場をお借りして心より御礼申し上げます。
子どもたちは時代が変わっても本質は変わりません。たくさんのことに興味関心を持ち、やりたい、挑戦したい気持ちがあるはず。そんな子どもたちが地域に根差した集まれる場所や環境の一つとして、「子ども体験塾事業」がなっていければと思います。そして、子どもたちが大きくなったとき、このときの記憶から、「八頭町で暮らす」ことが選択肢の1つとして出てきてくれればこれ以上うれしいことはありません。そのために、地域の方々と協力し、町民みなさんに当事業の活動を知っていただくことが本当に大切だと感じています。これからも、八頭町の子どもたちのための活動を継続、実施していきたいと思っています。ここまで活動報告を読んでいただいてありがとうございます。これからも八頭町でがんばります。
夏休みの22日間、10名の小学生が隼福地域の集会所に集まりました。子どもたちは毎日決まった時間に宿題に取り組みながら多くの体験活動に参加しました。
(写真3)お出かけの途中に魚を見つけて八東川を眺める子どもたち
(写真4)八東川遊びでビート板に浮かびながらお弁当を食べようとする男の子たち

(写真5)鳥取市内の博物館や公立鳥取環境大学との交流で遊び疲れてバスで寝てしまう子も
冬休みの5日間、16名で 丹比地区公民館と共催で実施していただきました。自然災害の影響を受けましたが、安全を優先し拠点を八東体育文化センターへ。活動内容を調整しながら実施しました。地元のそば粉でそばを打ち、杵と臼で小突きから餅つきも行いました。地元の方からわらを使って縄を編み縄の作り方の難しさを習いました。
(写真6)雪の上で滑って大爆笑
(写真7)フユキチでのそば作り
(写真8)フユキチでのそば作り
(写真9)フユキチでの縄編み
ハルキチは、春休みの14日間、19名が参加し、町内すべての小学校から子どもたちが集まりました。隼プール2階の和室を拠点に活動。6年生を対象に、1泊2日のお泊りや自主企画の1Day旅行も実施しました。宿泊では1泊2日食事の予定もすべて自分たちで計画してもらいました。花見をしながらお弁当を食べてたり、座禅体験を行い大樹寺に行きました。お抹茶の会も丹比地区公民館共催で実施していただき日本文化についても少し学びました。
(写真10)お弁当を作って桜の木の下でお花見
(写真11)ナツキチ2026 6月募集予定のお知らせ

宮崎 靖大(みやざき やすひろ)
八頭町地域おこし協力隊(令和7年~)
出身:大阪府岸和田市
資格:中高一種教員免許状(理科)、調理師、学童支援員、防災士
インスタグラム・宮崎隊員情報発信アカウント<外部リンク>
