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「移住風景~八頭町地域おこし協力隊活動の現場から~令和7年10月号」を掲載しました。
移住風景 令和7年10月号 [PDFファイル/684KB]
昨今の異常な暑さと雨の降らなさは、果樹のみならず、様々な農家の方の頭を抱える事態であったと記憶しています。
兎に角、灌水(かんすい)です。カラカラの土になると、木は自身を守ろうとしますが、それは大きなストレスとなるので、私の師匠も水をこまめに与えていました。草刈りを過剰にしてしまうのももしかしたら悪影響があるのかもしれません。
作物の育成や管理には、農家それぞれの考え方があると思います。今年は果実も小玉になり、その影響で収穫作業は出荷出来る大きさの果実かを見極めながら行うため時間を要する収穫となりました。
そして少雨の影響で暴れていたのがハダニです。雨が降れば、彼らは流されたり窒息したりするようですが、今年は増殖し放題で彼らの天国だったのでしょう。葉の汁液を吸われ、光合成機能や水分の蒸散活動を阻害された葉は、落葉してしまいます。
早くに落葉をしてしまうと、翌年に木が使いたい貯蔵養分も作れなくなり、悪影響は今年にとどまらなくなってしまいます。また葉から出るホルモン(花が咲くことを抑えるもの)も機能しなくなり変な時期に花を咲かせてしまうこともあるようです。
研修以外では自分の暮らす集落の納涼祭に参加させていただきました。私自身えらく楽しんでいたようで、酔っぱらってしまい記憶が若干飛び飛びですが、集落の皆さんと一緒に焼きそばも焼かせてもらいました。
とても厳しく暑い夏でしたが、研修も私生活もお陰様でなんとか乗り切ることができました。
(写真1) 二十世紀梨の計量
(写真2)暑さに負けず焼きそば焼き
1枚目は隼駅まつりです。
まつりでは「隼駅を守る会」ブースを担当し、応援金の寄付者に「隼駅限定駅名版デザイン」のタオルとキーホルダーをプレゼントしました。
いただいた応援金はグッズ作成費用を除き、隼駅を守る会の活動資金になります。
隼駅まつり準備や関連イベント補助など目まぐるしくもありましたが、全国から雨の中でも集まるライダーの姿、再会や応援の声もあり今後の活力になりました。
2枚目は8月の活動をまとめたものです。
活動の大半を隼駅まつりやバイク関連イベントに集中する中、合間で隊員の主催する夏季学童の補助や隼駅での浴衣イベントなどにも参加し、振り返ってみれば夏らしいイベントにも混ぜていただき充実した1ヶ月になりました。
着任してから「まず第一目標!」と定めていた隼駅まつりが終了したので、改めて振り返り、今後の活動へ活かしていきたいです。
(イラスト1)第15回隼駅まつり&隼駅まつりエンジョイ祭イラスト(1枚目)
(イラスト2)8月の活動イラスト(2枚目)
どーも、ミヤッキーです!!
この夏、町内の小学校高学年を対象にした「ナツキチ」という夏休み事業の報告です。
ナツキチはただの “預かり”ではなく、子どもたちがいろんな世界にふれるきっかけになる場所。小さな冒険がつまった、「夏の探検基地」みたいなものです。
郡家、八東、船岡から計10名の満員御礼で夏休み22日間のナツキチがスタート!!
地域の人たちの協力を得て力いっぱいたくさんのことを経験しました。オビアート、遠見山遊び、八東川遊び、ブルーベリー狩り、陶芸、消防防災、議場見学、博物館、環境大学、クッキング、買い物など。書ききれないほどの行事です。自由時間は水路で魚を取り、ボール遊び、ボードゲームと暇をすることが難しいぐらいに楽しく遊びました。
もちろん、毎日宿題時間もあります。同じ八頭町でも学年や学校により宿題量が全く違うため各々のペースでチェックリストを作って進めました。
毎日大変でしたが子どもたちから「来年もするだか?」「明日は何するだ?」と聞いてくれるのが何よりの励みでした。
そして、最終日にはナツキチ参加者が全員出席で無事幕を閉じました。
子ども同士や小学校が違う子同士で「また、来年会おうで!!」という言葉を聞いて来年に向けて思考を凝らす日々です。
参加してくれた子どもたち、保護者の皆様、この事業に関わり協力してくださった皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
活動詳細は
Instagram【@miyakki82】
で発信中
(写真1)隼プールあそび
(写真2)外出の帰路
厳しい暑さも少し和らぎ、秋の入口が見えてきました。4月に加入の新入隊員も着任して約半年、活動にも徐々に慣れてきたように感じます。特産のフルーツも酷暑を乗り越え店頭に並び始めていますが、隊員においても様々な環境の変化を乗り越え、活動が実を結ぶことを祈っています。(田渕)