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「移住風景~八頭町地域おこし協力隊活動の現場から~令和6年12月号」を掲載しました。
今月は大きなことが2つあり、忙しい月になりました。
1つ目は防災士の資格取得です。私の住む地区は、高齢な方が多く、大雨に伴う水害や古い住宅が多いため地震が起きた際の倒壊が心配な地域です。災害時にノウハウを知っている人が1人でも増えたら地域内の「安心」につながるのではないかと思い、取得しました。
2つ目は八頭町マルシェです。初めて準備段階からイベントに関わらせていただきました。少人数で効率よく作業することに心がけながら、フルーツソムリエ体験のブースを担当しましたが、非常に楽しく、勉強になることの多いイベントになりました。
防災において大切とされるのは、マルシェのような日頃からの地域参加と地域内での結びつきの強さです。イベントを通じていざというときの「安心」にも一役買えたら嬉しく思います。
(写真1)マルシェで披露された麒麟獅子舞
10月に開催された国民スポーツ大会(旧国民体育大会)に、ホッケーの少年男子鳥取県代表のトレーナーとして参加させていただきました。大会の結果ですが、なんと優勝することができました!
大会出発当日にテストが終わるというハードな日程の中、初戦と2回戦は先制される展開。追いついてもすぐに逆転されるなど調子があがりません。
後半に監督の的確なアドバイスや真剣に話し合いをする生徒達。勝ちたいと思う気持ちが徐々に強くなり、試合終了間際に逆転勝ちというギリギリの展開でした。準決勝でようやく調子が戻り、苦戦はしたものの勝利。決勝の相手は滋賀県。守備がうまく攻めきれません。後半すぐにチャンスを物にし1点先制。その後は追われる展開。残り5分、同点にされそのまま試合終了。引き分けのため滋賀県と鳥取県のダブル優勝となりました。
多くの方に支えられて素晴らしい結果を出すことができました。応援していただいた皆様、ほんとうにありがとうございました。私も関われたこと嬉しく思います。今後も頑張りますので今後ともよろしくお願い致します。
(写真1)国民スポーツ大会in SAGA優勝!!
(写真2)決勝戦動画の二次元コード
国民スポーツ大会・ホッケー競技少年男子決勝戦<外部リンク>の動画を見ることができます。
テレビ番組で有名になった言葉ですが、本来は全国的に行われていた溜め池管理作業のひとつです。番組では、関東での呼称「かいぼり」が使われていますが、鳥取では池干しや水落としと呼ばれています。
仕組みは一度池の水を落とすことで底に溜まった泥を抜き、水深を確保。これをやらないと池は埋まってどんどん浅くなってしまいます。また、池底に酸素と日光を当てることで泥中の環境が改善し、濁りの改善にも繋がります。池干しはため池の維持管理に欠かせない大切な作業です。
干し上げる期間も数日と短いものから、春までと長いものもあり様々です。また在来の両生類や水草、水生昆虫の多くは本来の気候に合わせ、冬眠したり種を残したりして生き残りますが、ウシガエルやブラックバスなどの外来種は池干しを乗り越えられません。農業インフラの維持は、生物多様性にとっても欠かせない要素になっています。
文化面でも面白く、池を干した時に捕れるコイやフナ、エビ等はかつて盛んに利用されてきました。今もいくつかのため池では、池干しの時にコイを捕まえ、作業後の祝いとして食べられたりしています。産業と環境と文化、様々な要素が結びついた池干しはとても興味深く、重要な行事だと思います。
10~12月は町内各所で行われており、作業補助等を通して、私も多くのことを学ばせていただきたいと思っています!
(写真1)池干し作業の様子
気温の急降下で本格的な冬の訪れを感じています。1年目の隊員、3年目を迎える隊員、それぞれで八頭町に対する想いも異なると思います。年末を迎えこの令和6年を振り返る中で、良い1年であったと思ってもらえるよう残り1ヶ月もサポートを頑張って参ります。(田渕)
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