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くつろぎタイム2023年8月号を発行しました
くつろぎタイムでは、おすすめの書籍を紹介します。
くつろぎタイム2023年8月号 [PDFファイル/111KB]
時間旅行へ出発
「タイムファンタジー」の児童書を読んで時間の旅へ出かけてみませんか。
『思い出のマーニー』上・下
ジョーン ロビンソン 作 松野正子 訳 岩波書店
海としめっ地の広がる村にあずけられ、ひとりで気ままに過ごしていたアンナは、「しめっ地やしき」を見つける。
誰も住んでいないというやしきで、ある晩、アンナは少女マーニーと出会い、秘密の友だちになる。
『時計坂の家』
高楼方子 著 千葉史子 絵 福音館書店
夏休みに入ったフー子は、祖父の暮らす家にやって来た。その家に懐中時計のぶら下がった奇妙な窓を見つける。
窓の向こうに現れた緑の園のことが気になるフー子は、親戚の映介といっしょに、その秘密を調べはじめる。
『トムは真夜中の庭で』
フィリパ ピアス 作 高杉一郎 訳 岩波書店
せっかくの夏休みを親戚のアパートで過ごすことになったトム。真夜中に、大時計の音に導かれた先には、昼間はなかった庭園が広がっていた。
トムは毎晩庭園へ通い、やがて出会った少女ハティとの交流がはじまる。
『夏の朝』
本田昌子 著 木村彩子 画 福音館書店
祖父の一周忌の法要のため、莉子は母の実家を訪れる。そこで出会った老女に、莉子は蓮の花にまつわる不思議な話を聞く。
次の日の早朝、庭の蓮池の花が開いたあと、莉子は亡くなったはずの祖父と再会した。
『モモ』
ミヒャエル エンデ 作 大島かおり 訳 岩波書店
どこかからふらりとやってきた不思議な女の子、名前は「モモ」。町では、灰色の男たちが人々の“時間”を盗んでいた。
彼らに狙われてしまったモモの前に、1匹のカメが現われる。カメは、モモをとある場所へ導く。
『ゆびぬき小路の秘密』
小風さち 作 小野かおる 画 福音館書店
少年バートラムが「ゆびぬき小路」の古着屋で買ってもらったコートには、5つ穴のボタンがついていた。
このボタンをきっかけに、バートラムは気難しい仕立屋のおばあさんと知り合ったり、不思議な出来事を体験したりするようになる。