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くつろぎタイム2024年5月号を発行しました
くつろぎタイムでは、おすすめの書籍を紹介します。
くつろぎタイム2024年5月号 [PDFファイル/246KB]
読んで復興支援
~能登半島が舞台になった本~
1月に起きた地震で、大きな被害を受けた石川県。春になり、少しずつ復興が進んでいます。「現地が落ち着いたら、一度訪問してみたい」という方へ向けて、能登半島が舞台になった本を紹介します。多くの人が本を読んでその地に思いを寄せることで、少しでも復興支援につなげられたら……と思います。
『あさいち』
大石可久也/え 輪島朝市の人びと/かたり 福音館書店
輪島の朝市に集まる人々の様子を描いた絵本。売る人と買う人のやり取りが、いきいきとした方言でつづられています。1980年に出版された絵本ですが、このたび復刊されました。売上金は、震災復興の義援金にされるそうです。
『ゼロの焦点』
松本清張/著 新潮社
新婚直後に失踪した夫を探し、能登地方を一人で訪れた新妻。清張の代表的な推理小説の一つで、何度も映像化されています。夫が亡くなった場所が、能登金剛にある“ヤセの断崖”。「サスペンスドラマの最後は断崖のシーン」という定説は、この作品がきっかけだったと言われています。
『恋文の技術』
森見登美彦/著 ポプラ社
京都の大学から、能登半島にあるクラゲ研究施設に派遣された主人公。友人や家族へ送った手紙だけで構成された小説です。「ここには何もない!」と嘆きつつ和倉温泉に通い、のとじま水族館でイルカを愛でるなど、結構楽しんでいる様子が伺えます。
『ローマ法王に米を食べさせた男』
高野誠鮮/著 講談社
著者は、羽咋市役所職員(執筆当時)。住民の高齢化による地域の過疎を食い止めようと、驚くような企画を繰り出します。米のブランド化やUFOで町おこしなど、「金がないなら知恵を使え」という姿勢は「スーパー公務員」と話題になりました。
「ひとり旅日和」シリーズ
秋川滝美/著 KADOKAWA
内気な主人公が、日本全国をひとり旅することで成長していく姿を描く人気シリーズ。1巻では金沢で「ハントンライスと海鮮丼」、5巻では能登で「刺身定食」を味わいます。おいしそう!