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くつろぎタイム2025年10月号を発行しました
くつろぎタイム2025年10月号 [PDFファイル/458KB]
小泉八雲を知る
2025年度後期朝ドラ「ばけばけ」の放送が始まりました。モデルになっているのは、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と小泉セツ夫妻。
鳥取にも縁があり、新婚旅行では浜村温泉や琴浦町を訪れたそうです。他にも、セツが語った「鳥取のふとん」の話、初めて盆踊りを見たのは現在の琴浦町でのことだったといわれています。
ドラマの世界をより楽しむための小泉夫妻の関連本を集めました。
『耳なし芳一・雪女』
小泉八雲 作 保永貞夫 訳 講談社
小泉八雲といえば、まず思い浮かべるのはやはり「怪談」ではないでしょうか。「耳なし芳一」や「雪女」、「貉(むじな)」といった代表的な怪談がおさめられた作品集です。セツが最初にハーンに語り聞かせたといわれている「鳥取のふとん」の話も収録されています。
小さい字が読みづらいという方には、大きな字で読める大活字版もあります。
『小泉セツとハーンの物語 小泉八雲「怪談」誕生のひみつ』
三成清香 著 少年写真新聞社
数々の昔話をハーンに語り聞かせ、執筆活動と私生活を支えた小泉セツ。これまであまり知られていなかったセツという女性に焦点を当て書かれたのが本書です。彼女はどのような女性だったのか、ハーンに出会うまでの半生や、英語が話せないセツがどのようにしてハーンと会話をしていたのか、そんな気になるところもわかる1冊です。
『へるん先生の汽車旅行 小泉八雲、旅に暮らす』
芦原伸 著 集英社インターナショナル
ギリシャで生まれ、アイルランドで育ち、働くためアメリカに渡ったハーン。著者はその人物像、彼の生きた明治という時代をたどるため、足跡の残る日本とアメリカの地を旅します。当時の移動手段であった鉄道で縁のある土地へ赴き、風土を味わいながら紐解かれていくハーンの姿と、明治と現代を繋ぐ旅の様子に思わず引き込まれる紀行文です。
~ あわせてこんな本もおすすめです ~
『怪談四代記 八雲のいたずら』 小泉凡 著 講談社
『神々の国 ラフカディオ・ハーンの生涯(日本編)』 工藤美代子 著 集英社
『心 日本の内面生活の暗示と影響』 ラフカディオ ハーン 著 平井呈一 訳 岩波書店
『新編*日本の面影』 ラフカディオ ハーン 著 池田雅之 訳 角川書店