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くつろぎタイム2025年1月号を発行しました
くつろぎタイム2025年1月号 [PDFファイル/223KB]
BOOKS OF THE YEAR 2025 Vol.1
あけましておめでとうございます。
1月号・2月号のくつろぎタイムは、司書が2024年に読んだ本の中から、おすすめの本・心に残った本を紹介します。
- 紹介した本は2024年に出版されたものとは限りません。
- 八頭町立図書館で借りることができます。
『よき時を思う』
宮本輝/著 集英社
祖母の90歳の記念に晩餐会を開くことになり、家族は祖母の思いや人生に触れながら準備を進めていく。
この本は利用者さんにすすめられて読みました。気品に満ち、穏やかな空気が流れる小説で、普段は早読みの私が、ゆっくり時間をかけて読むことができました。
『チャイルド44(フォーティフォー)』上・下
トム ロブ スミス/著 田口俊樹/訳 新潮社
スターリン政権下のソ連。国家保安省の捜査官のレオは、国内で子どもたちが殺害されていることに気づくが、連続殺人の事実を認めない国家から反逆者として追われる身に。
追跡をかわしながら真相に迫っていくスリリングな展開に正月気分も吹っ飛ぶ作品だ。
『考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった話』
大城道則 芝田幸一郎 角道亮介/著 ポプラ社
エジプト、ペルー、中国を専門とする考古学者三人のお話。怖い目って!と期待しつつ読みましたが、発掘調査中の苦労や現地での生活、トイレや食にまつわる話が大半でした。考古学者のタフさには脱帽です。でも、最後、この終わり方ってないですよ。
『口の立つやつが勝つってことでいいのか』
頭木弘樹/著 青土社
言語化が得意というのは、大抵の場合において便利だ。口の立つ子どもだったという著者も、幼い頃から言葉の力を感じていたという。それなら、「口の立つやつが勝つってことでいいのか」。もちろんそんなことはない!
その場にないもの、見えないものへの視点が広がる、言葉をテーマにしたエッセイ。