本文
盛んに男女共同とかジェンダーフリーという言葉が使われて、学習会なども行われながら、例えば「男の筋肉革命?」「男の料理教室?」など奇妙な言葉が放送から流れる…ずっと疑問です。男女を区分けしなければならない取り組みの狙いがどこにあるのか不明で理解に苦しみます。
同じく、例えばわが集落には(他の集落はどうなのかは知りませんが)いまだ以って「婦人会」なるものが存在しています。さすがに会員は一桁、おそらく「仕方なく」存続させている感あり、、、の。「婦人」とは何に対しての名称なのか。おまけに、行事の際の役員などに「婦人会」が当てられ、昭和の古い時代の男尊女卑の考えが色濃く残っていると。「男」「女」と区切るを得ないことからははるかに離脱していると思います。余りにも時代遅れ、あまりにも「人権感覚」がおかしいと。
以上の二点に関して八頭町としての返答をお願いします。
このたびは、貴重なご意見をいただきありがとうございます。
男女共同参画社会とは、平成11年に施行された男女共同参画社会基本法の第2条に「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的および文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」と謳われており、男女共同参画社会を推進していくためには、男女が互いを尊重し、対等なパートナーとしてあらゆる分野に参画できるように、私たちを取り巻く従来からの習慣を積極的に見直し、「男だから、女だから」といった「固定的性別役割分担意識」や「社会的性別」の偏見を解消し、性別にとらわれない社会実現が必要だと考えています。
ただ、「男の筋肉革命」や「男の料理教室」については、健康増進、社会教育の一環で行っている事業です。性別を固定しないと性別の偏りが極端なため(女性ばかりが教室等に参加して、男性がなかなか参加しない等)に区分して募集を行っているものですので、ご理解いただけたらと思います。
また、婦人会とは、全国地域婦人団体連絡協議会の下部組織、県連合婦人会、郡連合婦人会、町連合婦人会、支部婦人会に属する会員の総称です。元々は戦後、地域の民主化を進めるため、女性の地位向上や健康増進、地域内での連絡調整に組織されたその地域に居住する女性で組織された団体ですが、現在は会員の未加入や会員の脱退、女性部(会)等、別組織への変更が見受けられ、会員は減少してきています。各集落の婦人会もそれぞれの集落の考えでまちまちです。
八頭町としましては、固定的な性別役割分担意識や無意識の思い込みを解消し、性別に関わらず誰もが共同参画でき、多様な意見を集落、地域に反映しやすい環境とするため、集落における男女共同参画を推進しています。集落役員等への積極的な女性の登用・参画へのご理解をお願いいたします。
男女共同参画センター
電話:0858-84-2361